西圓寺

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縁起

 元は同じ青海島の中、商人(あきうど)集落にあり、真言宗の寺で天龍院と呼ばれていた。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に若い男手をとられ、集落が没落。1696年に通の向岸寺第5世三誉上人を開山として、現在の大日比の地に移動し、浄土宗に改宗。

 開山から約80年後に、第8世法岸上人が晋山されてから、第10世法洲上人、第11世法道上人と、約80年にわたる3上人の教化が全国に名を馳せ、後世この3上人を大日比三師と仰ぐ。

日曜学校

 第8世法岸上人が1779年に晋山され、毎月5日を小児の念仏会として、仏前に菓子を備え置き、お念仏を共に称え、その後備えた菓子を子ども達に分配した。現在も、子ども念仏会として続いている。

青蓮

 第10世法洲上人が1822年に、広島県宮島の光明院にて青蓮華の種子4粒を附属され、持ち帰りその種子を植えたところ萌芽を生じ青蓮華がひらいた。現在、天然記念物に指定され7月~8月に華が開き見頃である。

本堂

 第11世法道上人が1828年に建立。向拝口が無く、左側に「善男子昇降口」、右側に「善女人昇降口」と分かれている。県の重要文化財に指定されている。

山門

 総欅造りの十二脚門。細部に彫刻が施されている。県の重要文化財に指定されている。

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